なんでこんなに効率悪く仕事してんの?
仕事をしている時にこんなことを思ったことはありませんか?
私は今の職場になってから何度も思っています。
人が多くいる組織であればあるほど、「効率悪い」という状況を目にします。
でも、どこを改善したら効率良くなるか、その答えはわかっていますか?
私はとりあえずこうしたら良くなるのでは?と思うことが多々ありますが、実践する立場になる機会が少ないので、自信を持って改善できるとは言い切れません。
ただ、考え方一つで色々と改善することができて、「効率良く」仕事ができるんじゃないでしょうか?
今回は仕事を効率良く進めるための指針になると思える書籍の紹介です。
効率の悪い職場は雰囲気も悪い
今まで色んなところで働いてきたり、営業してきたりした経験での話です。
基本的に効率悪い仕事をしていると思う職場の雰囲気は最悪です。
- 全員のやる気がない(受動的に仕事をしている)
- 職場の人間関係が悪い
- 人間関係が良すぎて何も言えない(ある意味人間関係が悪い?)
こういった特徴が見られます。
基本的に上からの命令がなければ動かない部署や協力体制や改善点を指摘でない人間関係などです。
これってどうなの?と思うんですが、最低ラインのノルマがなんとかこなせているようなので、全く改善されないんですよね。
基本的に一人で全てが終わる仕事をしているのであれば、納得ですが、色んな人たちの視点や知恵があった方が圧倒的に早く、効率的に仕事ができると思うんですよね。
そのまま会社の危機に陥った時に誰も何もできなくなってしまうんじゃないか?
ザ・ゴールはまさにそういった職場が舞台になったお話なんです。
組織として最高の効率を作る方法が記載されています。
組織を改善するためには常にボトルネックを改善する
この書籍で一番重要なことは、常にボトルネックを探し、改善していくこととしています。
ボトルネックとは、与えられた仕事に対しての処理能力が同じかそれ以下のものを指します。
ボトルネックのせいで仕事が滞るというのが通常の見方ですが、ボトルネックの処理能力の底上げをして効率を上げることを目標とすべきとされています。
イメージしてほしいのはクラス対抗リレーのようなものでしょうか。
リレーをする時にどうしても足の遅い子っていましたよね?
その子の存在は遅くなるものとしてどう勝つかを考えるのが普通の考え方だとして、ザ・ゴールでは、足の遅い子が早く走れるようになる方法に取り組むことで最終的には勝てるという考え方なのです。
私も下から数えた方が早いくらい足が遅かったので経験がありますが、自分は無視していいからなんとか戦略的に勝とうという考え方が主流でした。
ただ、結局走るのが早い人が今以上に早くなるのはかなり厳しく勝つことはできませんよね。
それよりも、走るのが遅い子を標準的な速さになるまで、フォームや筋力を整えたり、練習方法を工夫した方が相対的には勝てる可能性が上がりますよね?
これを自分の職場でやるというのがメインの考え方なのです。
ボトルネックが一周すると新しいボトルネックが生まれる
クラスリレーの話をそのまま続けますが、走るのが遅い子たちの改善が終わると、次に遅い子や、バトンの受け渡し、応援方法など、ボトルネックがどんどん更新されていきます。
このボトルネックが一周して、ある程度の完成度まで行った時に思うのは、走るのが遅かった子の練習方法はこのままでいいのか?早く走れる方法をもっと研究した方がいいのではないか?とか、コースの位置どりは今のままが最短ルートなのか?クセによって個人で異なるのではないか?など、今まで最高効率と思われていたところに隠れたボトルネックがあるように見えてきます。
この書籍は、1冊でそこの懸念点まで全て網羅しており、最初の改善が最高の改善ではないこと、状況によって常に改善点があることを示しています。
「現状維持は後退の始まり」なんてよく言われますが、これは上記しているように、組織の問題点を見つけることのできる目のようなキーパーソンがいるのにも関わらず、何もしないことを指していっているものだと思います。
一度改善点を洗い出して、それを全て改善したら、最高のパフォーマンスというのは一時的だということがこの書籍を読むとわかります。
特に日本人はより良くなると思っていても表に出して意見を言うこと、ぶつけ合うことを苦手としています。
そのせいで、考え方、表現力が一定レベルで成長しなくなり、上席に対する意見も出しにくい状況になっているのではないでしょうか?
常に改善点を探そうとする向上心、意見を言いやすい場、意見をぶつけ合っても後に残らない環境。
これらを尊重する職場づくりができないとダメな上司と呼ばれるんでしょうね。
この書籍を読んで、常にこの考え方で仕事したいものですね。
漫画で読みやすいので、是非、全ての社会人や就職前の学生に読んでほしい書籍です。
ちなみにこの書籍は別テーマで2巻も販売されているので、そちらも読んでみたいと思います。
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